堀込和佳/WAKA HORIGOME

【傍に宿るもの】

期間:2019年12月14日(土)-12月22日(日)火曜定休/作家在廊日:14日.15日予定
時間:13:00-19:30(最終日18:00まで)
場所:shop&gallery チニアシツケル/chiniasitsukeru
京都市左京区新麸屋町通仁王門下る大菊町134−6(シティハウス三条横路地奥)
展示内容によっては土足厳禁になる場合もあります


■内容

東京でフリーランスのイラストレーターとして仕事をしながら
並行して「使う絵としての陶器」をテーマにうつわや動物を制作する堀込和佳。 一見するとアフリカンアートのようなプリミティブで素朴な物にも見え 北欧のグラフィックのような愛らしさも感じさせる。 その作品に内包されたものは、彼女自身の”自然への愛や、人への愛” 「作る物も、彼女自身も自然体で太陽のように優しく他者を包み込む。」 まるで”お守り”のように、傍で温かく見守ってくれるような そんな作品をお楽しみください。

雨に降られるオオカミ

■作家より

堀込和佳/Waka Horigome

岩手生まれ

かつて油絵を描いていました。今は軽く生きていますが、あの頃は絵とは何か?なんて悶々と考えていました。
その頃、先住民族の生活に興味を持って、本多勝一のアイヌ民族やらニューギニア、アラスカに住んでる人のルポなどを読んでるうちに一番納得のいく生き方は自給自足なんだろうと妙に心に落ちて、油絵を全部捨てました。でももちろんそんな生活はできるはずもなく、制作だけでも使えるものを作れば少し納得するだろう、と、趣味でやってた陶の制作に切り替えて今に至ります。
「使う絵としての陶器」というのは、自分を思い込ませる言葉でした。やっと最近近づいてきたような気がしてます。
先住民族の生活を考えると自分の生活も考え直されます。陶の器と並行して絶滅危惧種「憂う動物たち」を作り出し、絶滅種(どこかにいるとは信じてる)とされている山の象徴であるニホンオオカミにどんどん傾いて、今はほとんどニホンオオカミになりました。
本業(陶の仕事は本業じゃないのか?って話ですが、生活みたいなものかなあ)はイラストです。広告の会社に油絵100号を丸めて試験を受けて、結構な倍率だったのですが、なぜか受かってしまいました。インパクトあったんだと思います。徹夜続きのきつい仕事に耐えきれず2年も持ちませんでした。でも、「物を見る」という事は学生の時よりその頃に鍛えられたと思ってます。
フリーになろうと、沢山の出版社に売り込み行って、色んな繋がりができて今も続けられています。最近は陶の制作の方が多くなってます。でもどっちも出来る限り続けていきたいと思っている今日この頃でございます。
補足、小学生の頃から詩が好きで、詩を書いてテーマを決め、陶の作品を作っているので、詩も感じてもらえれば嬉しいです。

堀込和佳

https://www.instagram.com/horigome_waka/

傍に宿る物に向けて


雨に降られるオオカミ


僕は堀込さんの作品を初めて拝見した時、

いつもだったら見ることのほとんど無い

”動物モチーフ”の作品に心惹かれました。

なんの前情報もなく、目の前の作品がオオカミなのかイヌなのかすらわからず

ただただ彼女の作品に目を奪われ、食い入るように眺めていました

じっっと、オオカミの顔をみつめ、にらみ合い

結局決めきれない僕は、

抽象的で野性味のあるオオカミとイラストが描かれた愛らしいオオカミと

二頭を買わせていただいたのを覚えています

普段からコンセプトやプロフィールの前に、作品を見る僕が

彼女の、制作の思いやテーマを聞いたのはその後のことでした

はじめて出会って数日経ってから、店に遊びに来てくれた堀込さん

聞けば、絶滅種・絶滅危惧種に焦点を絞り、動物を制作していると言うことだった

自然環境や、人々が生きていくことを根底に置かれ

彼女自身がヒトとして感じ生きていること、彼女の”今”

普段なんとなくヒトが感じている”今”が作品に描かれていると僕は思う

あまり、作家らしく格好をつけることが苦手な堀込さん

それらしいプロフィールや経歴はあまり作られない彼女に

今回無理言って言葉にしてもらったのが上の”作家より”でいただいた文章

おどろきました

彼女の作品を見て僕自身が感じ取っていたことは

彼女自身が表現したい”そのまま”だったんだなぁと

彼女のライフスタイルと制作物

人柄と作品が無理なく一致する

当たり前のように思うことかもしれませんが

これ難しいことなんです

でもそれを、生き方と制作とイラストと、すべてをつなげて

どれがスタートで、どれのためにかなんて

今ではすべてが混ざりあって、そのすべてが無くてはならない

堀込さんの要素になっている


今日もどこかで

「小さい手帖を持ち歩き

そこにポロポロ感じた事や詩を描く

そこから作品のイメージを膨らませていく」

これは彼女の制作の始まりのトコロ

“無造作に描くスケッチ

そこが一番気負いがなく

いいカタチ”

そんな無意識なうつわやオオカミを目指し

日々「使う絵としての陶器」を作る人

ぜひ、彼女の力強く、少し間の抜けた作品を見にいらしてください

店主 菊地